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雨音が良く響く >> back
紺色の傘は
一人では大きすぎるから
「隣に誰かが居てくれたらいいのに」
そう、思ったけれど
僕の思いつく話柄の
面白味の無さに気づいて
「やっぱり誰もいなくてよかった」
なんて安堵した
小雨の帰り道
通り過ぎた自動四輪の残していった
水の轍が眠った後は
何故だかひどく
雨音が良く響く












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